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本気で集客ブログ
当社の製作案件の中でもここ数年グッと増えてきていたり、「この内容を強調して入れていきたい。」というwebサイトがあります。
それが「リクルート用」のWEBサイト、求人関係のページであること。
リクルート用とは各企業において、新卒や中途採用においてその採用希望者の方に「当社はこんな会社です!」とまず見てもらう為のこうほうツールとなります。数年以上前であればリクルート用のサイトというよりは、ウェブサイトに求人情報を一ページいれるぐらいでした。(正確には5年以上前)
なぜ滋賀県内でもリクルート用にがっつりサイトを作るのか、そしてこれからリクルート向けに採用活動をしていきたい場合はどうすればいいのか。
当社のこれまでの実経験を踏まえて、地方である滋賀県の効果的な採用方法をまとめてみました。
採用活動をなぜ行うのかというと、その理由には二つの要因があげられます。
・求人応募数が少ない、または全くないので、応募率をあげる、応募数を増やしてもらう。
・面接、入社後の人材的なミスマッチングを少しでも減らしてもらう為、自社の求める人材の情報や職場環境を伝える
この二つを解決する為の要素としてはどちらも「情報を伝えて知ってもらう」ということが大前提としてあります。
そしてそれをせずに待っているだけでは良い人材はそもそものこと、応募自体もありません。
そこに関しては地方の人材難で困っている企業、担当者の方はしみじみ感じていて大きな問題として直面しているところも少なくないのでしょうか。
まず知ってもらう為のツールとしてはデジタルではウェブサイト、アナログでは印刷媒体が主となってきります。
採用フォームで直結するマイナビなどのポータルサイトもありますが、それだけで人が来てもらえるほどなかなか容易くはなく、だからこそ「何からしたらいいかわからない。」というのが実情だと思います。
ではなぜ近年、滋賀県でもリクルート用に会社概要的なサイトとは別にリクルート用のサイトを作る需要が増えてきているのか?
ここに関してはまず一つに大手や中堅企業が新卒確保の為にリクルート用のサイトを作るのが当たり前になってきており、学生側や転職希望者側もそのサイトを見るのが「当たり前になった」ということでしょう。
そうなってくると就職活動側は「リクルート用のサイトはあって当たり前で、そのサイトがない企業はリクルートに力を入れていない、そもそも企業として存在しないもの。」という見方になってしまいます。
それが一層募集率の低下、募集数の激減につながり、その段階までくると各企業の経営陣や担当が「ウチもしっかり大手と同じようにリクルート用のサイトを作らねば。」ということで滋賀県もリクルート用の製作需要が増えてきたと見ています。(弊社にもこの流れがほとんどなケースで相談、依頼の問い合わせを頂いております。)
県によると、高校生の多くが県外の大学に流れており、県内大学の卒業生が県内で就職する割合は20%程度にとどまる。
日本経済新聞が2018年2月に公開した滋賀の自治体、若者に県内就職促す 学生目線の説明会の記事によるとは滋賀県の大学生の県内就職率は20%と数字はよろしくありません。
おそらくそこには学生側にとっても大手志向・安定志向はもちろんあれど「情報として存在しないものに応募する怖さ」があると思います。
では実際に当社が滋賀県でリクルート用の広報ツールとして会社案内やホームページを作った物としてはどんなものがあるのか、そしてどんな考え方で作ったのかをケースでみていきましょう。
瀬田にある障がい者福祉の介護を行っているNPO法人のリクルートサイト及び印刷物を作成。
どうしても介護という部分が大変そうというイメージが出てきてしましますが、それを上回る「やりがい」という部分がこのじゅぷにはしっかりあるということ、そしてやりがいを持って楽しみながら介護、利用者と向き合うサービスをしていることをリクルートで出していきたいという要望をお聞きし製作したのがこの事例です。
元々コーポレートサイトはお持ちだったのですが、新たにリクルート専門のサイトを作り、トップページから介護風景をトップ動画でデザイン。
また「ぜひ応募してください!」という押しのスタンスだけではなく、そもそも介護とは?この仕事のやりがいは?などをライターを入れてコンテンツとしてまとめています。
特長的な要素が、印刷物。介護の世界はどこも人材難で求職者を求めているのですが一辺倒な雇用環境、仕事内容だけではそもそも比較できない、目に止めてもらえないということで職場の人達をメインに「好きな言葉はなんですか?」というテーマで、介護とは何か?をストーリー仕立てで作成しました。
実際の合同説明会などでも使用され、他の事業所との差別化もしっかり行えている事例となりました。
参考リンク:地域生活サポートセンター じゅぷリクルートサイト
トーホーコーポレーションは、栗東市に本社がある生活雑貨の問屋企業となります。
また問屋業を生かしたネットショップとして、リビングアンドヘルスという会社もあり、親和性のある二つの企業を印刷物とウェブサイトで今回製作担当いたしました。
実は2013年のころにも二社のリクルート用の会社案内とウェブサイトは担当しているのですが、現状とこれからを踏まえたときに、より応募して欲しい人材が明確になってきたことで印刷物はリニューアル、ウェブサイトはコンテンツの刷新を図りました。
印刷物は12ページの中綴じ冊子で、企業ポリシーであるウォームハート、クールヘッドをキーワードに両面どちらからでも読み進んでもらえるデザインとなっています。
また印刷物はキャッチコピーと実例を紹介し、より詳しい情報を見たいという方に向けてウェブサイトのページも一新。
下記のように仕事内容はもちろんのこと、社員インタビュー、会社のこれまでを知ってもらえる形、そして職場環境や雇用体系について情報としてまとめました。
会社説明会で印刷物を活用、そしてより興味が出た方に向けたWEBサイトでより詳しい情報を見てもらうというこの流れをしっかり作らないと、これからの採用活動では選ばれないどころか「知ってもらうことすらできない」と考えた方がいいです。
参考リンク:
トーホーコーポレーション リクルートサイト
リビングアンドヘルス リクルートサイト
太陽舗道は近江八幡市にある道の建設や舗装を行なっている企業です。
中途採用が業種的に多いといわれるこの業界において、採用活動はこれからの企業経営、人材確保において命題といわれる部分。
しかし一度も舗装を行なったことがない方に、肩苦しい会社メッセージを伝えても意味がないということでトップでは道が実際に出来上がるまでは動画として仕込んでみました。
またサブページに関しても会社概要的な情報ではなくストーリーとして読んでもらう読み物として作成。
滋賀県内の舗装会社でこのように柔らかく、コンテンツ含めて伝えている企業はまだ少ないこともあり、このウェブサイト誕生以降はこのサイトを見て来られる方も多く実際の採用活動にも一役買っています。
参考リンク:太陽舗道株式会社
このケースは滋賀県にある湖南市からの行政委託の依頼となります。
湖南市には昭和のころに誘致してできた工業団地があり、その中で二つの工業関係の協会があるのですが、ほとんどの本社が湖南市外にあることもあり、なかなか市内での採用活動が各企業共にすることが難しいと。
さらには各企業とも隣接している場所にあるのはわかるものの、どんな仕事を行なっているのか不透明なこともあるということで、企業間のつながり、引いては移住数の拡大、市内雇用アップを目指して行政からの呼び掛けで始まったプロジェクトとなります。
このポータルサイトづくりを当社が企画提案から携わり、実際に30以上の企業をインタビューして回りウェブサイトで情報発信をしたい企業様に関してはリクルート用の情報もページも設置。これまで市外の本社へお願いしていたリクルートの情報発信もこのサイト経由で行えるようになっております。
また別の課からの発注で、印刷物として「湖南市にはこんな魅力的な企業があるよ!」ということで読み物形式のパンフレットも作成。
このパンフレットも一社ずつインタビューを行い、より会社を身近に感じてもらい職場の内容に興味をもってもらえる形式のものとしました。
前段にも書いておりますが、印刷物&ウェブサイトはまずあって当たり前で、そこからどういう人材にどういうアピールをすることがベストなのかを考えて作っていかなければなりません。
参考リンク:湖南市企業ガイド
実は当社でも年に1回だけアルバイト雇用という形で採用活動を行なっています。
かなり驚かれるのですが、採用活動の応募数において一度も困ったことがない当社。おおよそ1回募集することで10名ほどの応募があるのですが(地方でウェブに関する仕事としているにも関わらず。)、なぜそれほどまでにくるのか。
それは僕自身で日々の情報発信を行なっていること。また働く環境作りをアピールしている部分にあります。
当社では本業のホームページ制作会社以外にも空間運営としてコワーキングスペース、地域の情報サイトの運営も行なっており、これらの多方面の活動などで「面白そうな仕事ができる会社。」という位置付け、さらには著者情報としてトップ自身が情報発信をしていることが、親近感に繋がっているようです。
参考リンク:実際の自社採用募集ページの記事
年々地方でも増えつつあるリクルート用の情報サイトや印刷物。
各企業が行うことで、より重要視されるのが伝える能力もそうですが、その企業としての人となりの部分です。
実際にリクルートサイトでもインタビュー系の情報はアクセス数を見ていてもとても人気で「どんな人と一緒に働くのか。」というのが重要になってきてるのではないかと感じる部分でもあります。
また当社のように、代表者が情報発信を行うことで、「どんな人」というのがより見える化し、そうすることで企業への興味、安心感を増すことができます。
周りの企業もリクルート用のサイトを作ってきたのであれば、そこから一歩抜きん出る為にはトップの情報発信はとても重要となりますので(特に地方の場合、トップとの距離が大手と比べて近い為。)ぜひともリクルートサイトにブログ機能を設けて、情報発信をできる状態にしておきましょう。
・アナログ、デジタル両面でまずは知ってもらえるツールの作成。(リクルートだけの会社案内、ウェブサイト)
・デザイン面だけではなく、企業の特色や人となりを出したコンテンツの製作
・トップ自らの情報発信
このあたりをしっかり行うことで、地方であってもより応募率、応募数を増やすことができる要因となります。
ぜひこれから採用活動に力をいれようと思われる企業のトップや担当者の方は参考にしていただければと思います。
ではでは。